「男性と育児」に関する記事の閲読数が、男女ともに2年で約7倍に スマートニュースの「国際男性デー」に向けた調査から
スマートニュース株式会社(東京都渋谷区、代表取締役:鈴木健)は、11月19日の「国際男性デー」に向けて、男性像や男性の役割に対するユーザーの関心を探るため、ニュースアプリ「SmartNews」の閲読データを調査したところ、「男性と育児」に関する記事の閲読が、男女ともにここ2年で急増していることが分かりました。
2021年6月に「育児・介護休業法」が改正され、2022年10月からは「出生時育児休業(産後パパ育休)」がスタートしたことも「男性と育児」に関する記事の閲読が急増した一因と考えられます。男性の育児参加を促す形で社会の変化が生まれる中、男性も女性もよりよい育児のあり方を求めて関心を寄せていることがうかがえます。
「男性と育児」に関する記事の中でも、特に大きな関心の増加が読み取れたのは、タイトルに「育児, 夫」を含む記事です。2020年の同時期に比べて、閲読数で約7倍、記事滞在時間では約5.8倍と急増しています。また、社会現象となったキーワード「イクメン」をタイトルに含む記事についても調査したところ、閲読数と滞在時間は2020年の同時期の約2倍であることがわかりました。
(グラフ)タイトルに「育児, 夫」「イクメン」を含む記事の、記事数、閲読数、記事滞在時間について、2020年1-9月の数値を100%として比較。記事数は、ここ2年でそれぞれ2.1倍と1.1倍に増加。閲読数と記事滞在時間は、記事数以上に増加しており、「育児, 夫」の記事は、閲読数で約7倍、記事滞在時間では約5.8倍と急増しています。
(グラフ)タイトルに「育児, 夫」「イクメン」を含む記事の閲読数の男女別割合。「育児, 夫」の記事は男性が約2割、女性が約8割。「イクメン」の記事では男性が約3割、女性が約7割でいずれもここ2年ほぼ横ばいで推移しています。全体の閲読数は大きく増加していることから、男女ともに「男性と育児」に関する記事への関心を高めていることがうかがえます。
“育児に対する男性の気づき”を伝える記事がよく読まれる
「イクメン」に関する記事について、「イクメン」という言葉がもてはやされてきた反動か、近年は妻・母親側の不満を表して「自称イクメン」「イクメン気取り」とネガティブに扱われる記事も増えた一方、今年は「自分の言葉にはっとした夫」「ママ不在で気付いた育児の大変さ」など、“男性の育児に対する気づき”を伝える記事がよく読まれるようになりました。今年最も読まれた記事の一つは、「イクメン漫画家」として成長していく男性の姿をポジティブに描いた以下の記事でした。
『オニンプ 東京イクメン物語』(2022年3月20日「毎日が発見ネット」)
https://mainichigahakken.net/life/article/post-3025.php
本記事が多くのユーザーに読まれたことから、記事を担当された「毎日が発見ネット」編集部・岡山馨さんに記事を企画した思いなどを伺いました。
岡山馨さん(「毎日が発見ネット」編集部)
「本記事の企画が立ち上がった2021年には、『育児・介護休業法』が改正され、2022年からは男性の育休取得が促進されていくタイミングでした。これを受けて、出産・育児で奮闘している20~40代の読者をターゲットにした『気軽に読めて、笑えて、前向きになってもらえる』漫画企画を立案しました。
『毎日が発見ネット』では、女性の気持ちに寄り添った作品作りをしたいと考えています。男性を取り上げるものでは、『育児や家事をしない/できない夫』というテーマがよく読まれるので、今後作ってみたいのは、そのテーマを進化させた『育児家事レベル1の男性が悪戦苦闘しながらも成長し、やがて妻を超えレベル100になる』というようなリアルなギャグ漫画です。女性読者にとっては「夫との温度差」や「すれ違い」が理解でき、男性読者にとっては「新たな気づき」や「共感」を感じることができるような、男女が共通の悩みに対し前向きに向き合える漫画を作っていきたいです」
世界中のジェンダー平等を促す男性のロールモデルに光を当てる国際男性デーに、この記事とスマートニュースの調査結果が、育児を通して男女の役割を考えるきっかけになることを願っています。
スマートニュース株式会社について http://about.smartnews.com/
スマートニュース株式会社は、「世界中の良質な情報を必要な人に送り届ける」をミッションに掲げ、2012年6月15日に設立されました。日本と米国でニュースアプリ「SmartNews(スマートニュース)」を運用しています。世界中の膨大な情報を日夜解析し続けるアルゴリズムと、スマートデバイスに最適化された快適なインターフェースを通じて、世界中から集めた良質な情報を一人でも多くの人々に届けていきたいと考えています。