【国際女性デー特集】スマートニュースで活躍する女性たちの多様なキャリアと挑戦

3月8日の国際女性デーを記念して、スマートニュースでプロフェッショナルとして活躍している女性に、バックグラウンドや経験、そしてスマートニュースで携わったプロジェクトについてお話しをうかがいました。
彼女たちのストーリーは、スマートニュースを前進させる会社のミッションやコアバリュー、豊富な人材が活躍するための環境を改めて認識するきっかけとなりました。


梶川 美知 / Michi Kajikawa(Senior Content Associate, JP Content Team)

『手を挙げれば挑戦できる環境がある』
私は「コンテンツ編成」を担当しています。ニュースアプリSmartNewsで表示される記事は100%アルゴリズムによってレコメンドされていると思われるかもしれません。しかし、一部のサービス上では、重要なニュースを人の判断によって選び届けています。その「人」の役割を担うのが、私たちコンテンツ編成チームです。災害やビッグニュースはいつ起きるか分かりません。早さと同時に、正確で分かりやすい情報を届けることを心がけています。

スマートニュースに入社して3年。私はもともとWebディレクターでしたが、編集者へ転向し、その後、子育てサイトの立ち上げに携わりました。大切に育てたメディアでしたが、当時在職していた会社の経営難から買収されることに。この経験を通じて、「作り手とユーザーの両方が幸せになれる、健全なコンテンツ・エコシステムを作りたい」と考えるようになりました。やがてそれが、スマートニュースへの入社を志望するきっかけになりました。そして何よりも、入社の決め手は採用面接で出会った方々との会話でした。ユーザーに情報を届けることへの真摯な姿勢に触れ、自然と『ここで働きたい』と思えました。

入社後、特に印象に残っているのは防災啓発のプロジェクトです。もしもの時に命を守るための知識を楽しく学んでもらいたいと考え、「オンライン防災訓練」を企画しました。防災ミッションをクリアするとクーポンがもらえる仕組みですが、システム基盤の活用やチーム内外の協力があってこそ実現できました。スマートニュースには「Nothing is Somebody Else’s Problem」というコアバリューがあります。仲間と助け合いながら形にできたことは、とても幸せな経験でした。ただ1つ心残りなのは、台風の影響で参加予定だった防災イベントが中止になったこと。スマートニュースのキャラクター「地球くん」のクイズ大会も計画していたのに……。

入社前には想像もしなかったことに携わる日々を、面白く感じています。コンテンツ編成だけでなく、勉強会を企画したり、SQLを書いてデータ集計をしたり、米国オフィスのメンバーと情報交換をしたり。そんな日が来るとは、当時の自分には思いもよりませんでした。スマートニュースには、バックグラウンドを問わず、手を挙げれば挑戦できる環境があると信じています。これからも自分の枠を決めず新しいことに挑戦し続けるとともに、コンテンツを通じて、『やってみたい』と思う人の背中をそっと押せるような情報を届けられたら、こんなに嬉しいことはありません。


庄司 菜々/Nana Shoji (Product Manager, JP Product1 Team)

突出したスキルを持った同僚との仕事で学ぶことが尽きない』
私は10年以上のプロダクトマネージャーとしてのキャリアのなかで、2回目の転職で2021年にスマートニュースに入社しました。前職まではずっとエンターテイメントのサービスに携わっていたのですが、海外に旅行をするようになってからは様々なカルチャーや戦時中の負の遺産などを目にし、徐々に世間ひいては世界を動かし貢献できるようなサービスに携りたいという気持ちが強くなりました。そこで、前職に引き続き日本企業でグローバル展開しているサービスという点も満たしていたスマートニュースに入社を決めました。

現在はプロダクトマネージャーとして2つのプロジェクトをリードしており、事前調査、企画、リリースまでのサポート、ABテストの設計、テスト後の分析検証といったサイクルを複数同時並行で回し数値のインパクトを出していく、というのが主なタスクです。とても忙しそうに聞こえるかもしれませんが、仕事以外の時間は愛犬2匹と暮らしており、また多趣味なので、プライベートの時間は適度に業務関連分野の勉強などしつつも、主には愛犬と出かけていたり趣味に費やすことが多く、充実した毎日を送っています。

独身で自立しているというだけで、友人などからは「バリキャリ」と言われることもありますが、スマートニュースでは結果を出すことは必要でも仕事の仕方はある程度個人の裁量に委ねられているところが大きいため、個人的には仕事やキャリアを優先している女性を連想する「バリキャリ」という言葉は、私の生活とは良い意味で異なるものだと思います。

スマートニュースでは、優秀であったり突出したスキルを持った同僚と仕事をする機会が多く、またこれまで経験したことのない技術を学んだり使ったりする機会があることも魅力の一つだと感じます。業界柄の変化の多い傾向とあいまって、学ぶことはまだまだ尽きそうにありません。


堂免 綾/Aya Domen (Legal Counsel, JP Legal & Compliance Team)

『性別ではなく個々人で見てくれる
私は、弁護士として10年間法律事務所で勤務した後、スマートニュースに入社しました。今は、Legalチームで、新しいサービスやプロダクトの適法性の検討、契約書レビュー、その他の日常的な法務相談、人事労務関係の相談対応などに携わっています。

スマートニュースには、「女性も」ということを意識するまでもなく、誰でも挑戦し活躍できる環境があると思います。というより、「安定」とは言い難いスタートアップにおいては、業務の内容も分掌も確立したものがなく、作っていく段階であり、挑戦は必須です。ルーティンをこなすというより、試行錯誤しながら仕事をせざるを得ない、そのような環境で、性別やバックグラウンドを問わず、意見を出し合い、各々が何をすべきか考えながら物事を前に進めていくことになります。

私の所属するLegalチームも、躊躇なく意見を言い合いサポートし合える良好な関係の中で、建設的な議論を行い、それぞれが着実に仕事をこなしています。全員が、常に自分にできること・すべきことを考え、試行錯誤しながら手を動かすことで、必ずしも余裕があるとは言えない状況においてもチームとして最大限の機能を発揮してきたと思います。このように働く中で、女性であることを意識する必要がないというのは、性別を問わず個々人を見る意識が浸透しているからだと思います。Legalチームを含むCorporate部門では、男女問わず小さなお子さんがいる方もリモートワークや柔軟な労働時間制の中で活躍しています。公私ともに充実した時間を持つ同僚の姿は、働き方を超えて生き方を考えるきっかけにもなりました。

私にとってのスマートニュースの一番の魅力は「人」です。この会社には、各分野の専門知識や高い能力を有するだけでなく、人柄も素晴らしい方がたくさんいます。入社して知った法務という仕事の楽しさの一つは、社内のあらゆる部署の方と協働できることでした。プロダクト、ビジネス、コーポレート等、部署を問わず相談を受ける中で、多くの方と接する機会に恵まれています。エンジニアの方が忙しい合間に快く時間をとってプロダクトについて丁寧に説明くださったこと、部署を横断するプロジェクトで他部署の方の美しい進行を目の当たりにしたこと、手探りの質問の意図を的確に捉えて先回りした回答をもらい感激したこと、部署を超えて何気ない声掛けをしてくれる方に励まされたこと…。弁護士としての知識・経験を深められることはもちろんですが、チームマネジメントや組織での働き方、コミュニケーションの仕方、人としてのあり方など、ソフトスキルについても日々多くの学びを得ています。小さな法律事務所から転職してきた私にとってはこれがとても楽しく、尊敬し信頼できる同僚のみなさんが素晴らしい目標になっています。

会社勤務の経験もなく人一倍ITに苦手意識のあった私にとって、スマートニュースへの入社は「冒険」ともいうべきものでしたが、この選択は正しかったと確信しています。


Lilly Bain (Assistant Manager, Public Policy Team)

『民間企業として政府の目標や課題解決に貢献できる
私はアメリカ出身です。もともと政治に興味があり、大学時代にはアメリカの政治制度がどのような論理や原則のもとに設計されたのかを学ぶのが大好きでした。しかし、次第に、授業で学ぶ「あるべき政治の姿」と、現実の政治状況との間にギャップがあると感じるようになりました。特に、アメリカ政治の政治的分極化が進む中で、その違いがより顕著になったと感じました。そのため、異なる国で政治学を学ぶことで、より多角的な視点を得て、民主主義を取り巻く現状を深く理解できるのではないかと考え、日本で大学院に行って研究を続けることを決意しました。

大学院卒業後、コンサルティング会社で約3年間、公共政策に関わる仕事をした後、2024年6月にスマートニュースの公共政策チームに参加しました。スマートニュースに入社を決めたのは、「世界中の良質な情報を、必要な人に届ける」という会社のミッションに共感したからです。

私は、Eli Pariserの著書『The Filter Bubble』を読んで、オンライン上のフィルターバブル(情報の偏り)の問題や、プラットフォームのアルゴリズムがどのように情報の流れを形成し、時には歪めてしまうのかを知りました。私たちがオンラインで過ごす時間が増えるにつれて、こうした情報の偏りはますます影響力を持ち、政治的分極化を引き起こしたり、悪化させたりする可能性があります。

政治学を学んだ身として、人々が基本的な事実に対する理解共有できなければ、民主主義は適切に機能せず、社会の課題に対して建設的な解決策を見出すことができなくなると強く感じています。スマートニュースは、バランスの取れた情報を届けることで、人々の理解を深め、重要な問題についての認識を高めることを目指しており、私もその目標に貢献できることを嬉しく思っています。

私の仕事は、スマートニュースに関係する政策分野における政府の議論を追い、必要に応じて対応することです。
具体的には、社内外の政府政策の形成に関わる関係者に情報を提供したり、意見交換をしたりすることが含まれます。また、特定の課題に対して直接政府と相談することもあります。

この仕事の面白さは、政府が日々どのような目標を持ち、それを達成するためにどのような手段を取っているのか、またどのような課題に直面しているのかを間近で見られることです。また、民間企業として、それらの目標達成や課題解決に貢献できるチャンスがあることも魅力です。
さらに、日本とアメリカでは政策議論の進め方が大きく異なります。

  • 同じテーマでも議論のアプローチや提案される解決策がまったく違う
  • 法律体系や憲法の違いによって、政策決定のプロセスや対応策が変わる

こうした違いを理解しながら働くことも、とても興味深いです。
スマートニュースの特徴の一つは、非常にグローバルな企業であることです。様々な国やバックグラウンドを持つ社員が在籍しており、社内のコミュニケーションにおいても、通訳や翻訳のサポートが充実していると感じています。

私の業務のほとんどは日本語で行われ、政策関連の長い日本語の文書を読むことが求められます。最初は苦戦しましたが、チームのサポートのおかげで成長し、多くのことを学ぶことができました。これからも、より良い情報環境の実現に向けて貢献していきたいと思います!


加瀬 裕里/Yuri Kase (Account Manager, Digital Agency Sales Team)

『入社一年未満でもコアバリューを感じながら働ける環境
私はJP Ad BusinessというSmartNewsへご出稿いただいている広告主様や代理店様をサポートする広告営業の部署でアカウントマネージャーをしています。
広告主様・代理店様からは出稿をいただくだけではなく、そのプロジェクトや商材の価値を正しく有益な形でユーザーに届けることで、出稿いただいている広告主様のブランドや商品の素晴らしさをより良く知っていただく、広めていくということも仕事の一つです。

私の前職は某外資系SNSプラットフォームのアカウントマネージャーでした。
もともとキャリアとしてはずっと媒体やプラットフォームを渡り歩いてきており、それぞれの媒体でのユーザーの傾向や系統の違い、インサイト分析の面白さや、その媒体特性に合ったマーケティングプランの策定にやりがいを感じています。
その反面、誤情報やデマの拡散といったブランド毀損によって悔しくもお取引が停止した企業も多く目にしてきました。

スマートニュースでは、メディアパートナー様(新聞社・テレビ局・ニュース媒体など)やコンテンツを提供いただいているSmartNewsというニュースアプリが、いかにユーザーや広告主様・代理店様に信頼されており、良質な情報を扱っていると捉えてくださっているかを感じながら業務にあたっています。

現在私自身が業務上力を入れているのは「スキルやナレッジの平準化」です。
広告営業では担当している案件によって大きく属人的になる傾向があるものの、その成功事例やナレッジの中で再現性の高い要素を抽出しチームの枠を超え部署全体でレベルアップすることを目的としたプロジェクトにも参画しています。

もともと自身で広告数値をまとめるツールを作ったり、成功事例ナレッジの資料を作ってSmartNewsへの出稿にご不安がある案件へのサポートをしていたところ、ぜひ一緒にと他部署のメンバーから声をかけていただきました。
「広告営業だから営業だけしてれば良い」ということではなくみんなで会社をより良くするために、タスクの効率化やスピード感をといった課題に立ち向かうプロジェクトにも参画できるのはとても楽しくやりがいを感じます。

スマートニュースには「For the Common Good」というコアバリューがあるのですが、まだ入社1年に満たない私でもこのコアバリューを感じながら仕事ができる環境が大好きです。

※肩書きと所属は全て取材時点(2025年2月)ものです。